顔面(頭蓋)の歪みに関係する筋肉と施術(1)

2)側頭骨に繋がっている筋肉

 側頭骨に繋がっている筋肉の中で、胸鎖乳突筋は後頭骨に繋がっています。

頭最長筋
  • 起始:第3胸椎~第3頚椎間にある横突起および関節突起から起こる
  • 停止:側頭骨の乳様突起。
  • 作用:頭を後方及びその側に引く。
胸鎖乳突筋
  • 起始:胸骨頭は、胸骨丙の上縁および前面から、鎖骨頭は鎖骨の内側1/3方から起こり、両頭は合して強大な筋腹をつくって後上方に向かう。
  • 停止:側頭骨の乳様突起、後頭骨の上項線。
  • 作用:頭を他側に回し、顔を上方に向かわせる。左右が同時に働くと頭を前下方に引く。頭を固定させると、胸骨および鎖骨を挙上させる。僧帽筋と共に、頭や頚を横に向かせる。

 胸鎖乳突筋は胸骨と鎖骨を起始としていますので、胸郭と鎖骨の歪みは直接的に側頭骨を歪ませる事になります。
 また、胸鎖乳突筋の胸骨頭は内側翼突筋と、鎖骨頭は外側翼突筋と連動関係にあるようです。
 ですから、咀嚼筋や顎関節の状態対は胸鎖乳突筋に影響を与え、側頭骨を歪ませる原因になります。

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