整体療法の基礎

 整体療法は一般的な印象では、東洋医学に属する分野であると考えられています。そして東洋医学、つまり漢方や中医学においては「陰陽五行」「気・血・水」など宇宙レベルの哲学的概念の用語が頻繁に登場します。また経絡や経穴(ツボ)が登場しますが、そこから勉強を始めますと現代科学に馴染んでいる私たちの思考回路では理解が難しい概念にたくさん出会います。すると東洋医学や、そして整体療法が難しいもののように感じられるかもしれません。

 ですから基礎編では、現代科学の解剖生理学を中心とした筋骨格系の用語を主体に勉強を進めていきます。
 整体の手法としましては、カラーラピー、芳香療法、磁気、気功など、(一般的な認識では)物質次元とは違う領域であると考えられている施術もありますが、これらにつきましては基礎編を学んでいただいた後の次の段階のものとして考えていただくのがよいと思います。

 整体師やセラピストは、業態としては「自由業」のようなものであり、正しい知識があろうが、なかろうが、仕事に従事することは可能です。
 まったく勉強していなくても、その日に他者のからだを施術することすらできてしまいます。
 ですから、「先生」と呼ばれていても知識の乏しい人がたくさんいるのが実態です。
 顧客からの信用を得るためにも、整体的な観点での基本的知識は身につけていただきたいと思います。そして多くの人たちの不調や苦痛や不具合を緩和して社会に貢献できるセラピストになったいただきたいと思います。

整体観

  1. からだの中心と外側
  2. 軟部組織(筋肉・筋膜・靱帯)と骨格
  3. 筋骨格系と循環系

整体療法の基礎知識

予備知識

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